電子工作教材ちょこまカーの極意を伝授

モーター周辺のトラブル

 

モーターのはんだづけ忘れ

モーターとダイオードの間のはんだづけを忘れる人がときどきいます。

写真:モーターのはんだづけ忘れ

ダイオードが逆向き

モーターと並列になっているダイオードが逆向きになっていませんか。ダイオードの黒い線が後ろ側(電池側)に向いているのが正しい方向です。
下の写真はダイオードが逆向きになっています。

写真:ダイオードが逆向き

これを修理するにはダイオードを完全にはずす必要はありません。モーターの端子から上の部分だけ切り取って正しい向きにはんだづけし直すことが可能です。
まず下の写真のように、モーターの端子のすぐ上でダイオードを切り取ります。

写真:ダイオードを切り取る

切り取った部分を反転させて正しい向きにし、はんだづけし直します。

写真:ダイオードを反転

下の写真のとおり、はじめから正しい向きに取り付けられていたのとほとんど見分けがつかないように修正できます。

写真:ダイオードの修正完了

チューブのすきま

モーターの軸にさしたシリコーンチューブとモーターのハウジング(ケース)の間には少しすきまがないと、摩擦が大きすぎて軸が回転しません。

写真:チューブとモーターの間に隙間がない例

上の写真のようになっていたら、少しすきまをあけてください。

写真:チューブとモーターの間に隙間がある例

モーターの腰が抜けた!

モーターの軸にたてに強い衝撃がかかると、モーターの端子が付いているプラスチック部品が後に抜けることがあります。

写真:モーターの腰抜け

この場合は部品を押し込めば直る場合があります。部品を押し込んだら、丈夫なピンセットとかマイナスドライバーの先で部品を固定するつめを曲げます。
 モーターの軸には整流子(コンミュテータ)という、回転するコイルに電流を流すための電極がついていて、後に抜けた部品の方には回転子に電流を供給するブラシという部品がついています。 部品を押し込むときはブラシがちゃんと整流子とかみ合うようにします。むりやり押し込むとブラシが曲がってこわれてしまうことがあります。

写真:整流子とブラシ

モーターがはじめから壊れている場合

モーターが回らない時は軸を手で回してみます。回らないとか、回るけれどゴリゴリした感触があって正常なモーターと明らかに感触が違う場合はモーターが壊れている可能性があります。 その場合はモーターを交換してください。

モーターが逆回転する

このトラブルはほとんどないと思いますが、もしモーターが逆回転する以外に異常がない場合、次のふたつの原因が考えられます。
 このページの下の方にモーターの交換方法が書いてあります。その中にモーターの回転方向を示す小さい穴のイラストがあります。もしこの穴が下側になっていたとすれば、モーターに取付金具をねじ止めした作業者のミスです。
 もうひとつの可能性として、モーター自体が逆回転するようにできているということが考えられますが、モーターは機械で自動的に生産されているので、こちらの可能性は低いと思います。
 どちらの場合でも、モーターの交換方法を参考にしてモーターを取りはずし、方向を逆にして取り付けてください。

軸が曲った!

モーターの軸に横から強い衝撃がかかると軸が曲がってしまうことがあります。

写真:軸が曲がったモーター

こうなったらモーターを交換するしかありませんね。 (→モーターの入手)

モーターの交換方法

下の写真手前のモーターを取り替えるとします。

写真:モーター交換1

まずダイオードとモーターの端子を接続しているはんだを取って(→はんだづけの手直し)モーターからダイオードを遠ざけます。

写真:モーター交換2

モーター取付金具のはんだは取らないで、金具にモーターを取り付けているねじをはずします。マイクロドライバーを使って反時計回りに回します。ねじをなくさないように気をつけてください。

写真:モーター交換3

モーターがはずれました。

写真:モーター交換4

あとは新しいモーターを逆の手順で取り付けます。このとき、注意することが2つあります。 まず、モーターには方向があります。逆向きに付けると回転方向が逆になってしまいます。方向はこの穴の位置でわかります。

図:モーターの方向を示す穴

ただしどのモーターメーカーでも穴の方向と回転方向の関係が同じかどうかは確認していません。
 もうひとつの注意点は、ねじをこわさないこと。ねじが非常に小さいのであまり強くしめるとこわれます。もし、いくら回しても止まらないときは、すでにねじがこわれています。それ以上回さないでそっとしておきましょう。